08年12月議会

一般質問 <食の安全について> 問　中国産のメラミン入りのデザート菓子が、病院給食に出されたが、どうしてか。 答　業者もメラミンの混入の可能性を考えていなかったため起こった。業者との協議を密にして、細菌検査・農薬検査などを徹底したい。 問　学校給食で汚染米の混入した可能性のある厚焼き玉子が出されたり、シカ肉に銃弾の破片らしきものが混入したことがあったが、なぜか。 答　今回の事故米については想定外のことであり、国による食品衛生管理の強化を望む。安全性の確認できないものは使わない。鹿肉については、金属探知機で二重にチェックするなどして、安全性を高めることとした。

<福祉行政・介護保険> 問　市長は国に対して、医療費、各種保険料などの国民負担の軽減を求める考えがあるか。 答　今後も増える社会保障費の安定的な財源確保が必要であり、そうしたシステムづくりを全国と連携してすすめたい。 問　地方自治体が国の福祉切り捨ての防波堤となるべきとの認識をもっているか。 答　しっかり責任を果すように自治体から国に伝えていきたい。 問　市長の進めたいと考えている福祉政策を具体的に示すべき。 答　総合計画を着実に推進することだ。 問　介護保険ができて、市の職員が高齢者を訪ねることが減っている。もっと高齢者を訪ねるべきでないか。 答　そんなことはない。むしろ、訪問は増えている。 問　介護保険の基金を使って、来年度の介護保険料の値上げを見送るべき。 答　基金の活用は考えたい。国の考えが明らかになった上で検討したい。 問　介護保険・高齢者福祉などで、「住民税非課税」という線引きが多い。緩和できないか。 答　住民税非課税は、福祉の条件として広く使われている。他との均衡の上でも緩和は考えていない。 問　単身高齢者等除雪事業の雪かきが遅いが、対策はないのか。 答　連町に協力を訴えるなどして、できるだけスピーディーにしたい。 問　高齢者バス券をタクシーやガソリンも選択できるようにならないか。 答　路線バスの少ないところのみ、タクシーとの選択制にしている。 問　緊急時のショースステイのベッドをあらかじめ市が借り上げておくことはできないか。 答　緊急ネットワーク体制をつくって対応したい。 <国民健康保険> 問　釧路市の国保料の負担を市長はどう考えているか。来年度、軽減する考えはないか。 答　道内他都市よりは一世帯6000円安いが、釧路市民の所得は少なく、決して軽い負担とはいえない。今後の保険料は、国保の健全・安定運営が一番大切と考えている。 問　中学校卒業まで、資格証明書が免除されているが、これを高校卒業まで延長する考えはないか。 答　これ以上の延長は考えていないが、全国や他都市の動向を参考に検討したい。 問　65歳以上の高齢者も、資格証明書を解除すべきでないか。 答　70歳以上には交付していないが、これ以上の拡大は考えていない。 <市長の退職金> 問　市長退職金はいくらか。 答　一期4年間で2300万円になっている。 問　市長退職金を廃止して、くらしや福祉の財源に使う考えはないか。 答　国務大臣や全国の首長にも出ており、廃止する考えはない。

建設常任委員会 <上下水道部> 問　公共下水道の事業再評価が行われ、費用対効果について、阿寒湖が1.074と低くなっているがなぜか。 答　阿寒湖は定住人口だけけなら費用対効果は0.7、0.8程度になっているが、阿寒湖の水質改善費用を勘案すると1を越え、適正さは確保されている。 問　新しい浄水方式の「膜ろ過」について、破損の心配はないのか。 答　膜の材質はセラミックとビニールのような材質のものと二つある。セラミックは切れることはまずない。もうひとつは劣化はあるが、高性能の濁度計があり、万が一のときはすぐわかる。しかも1ユニットで膜の本数は50-60本で、問題は生まれない。 問　阿寒湖の浄水場の耐震化について、クリプトスポリジウムの心配はあるが、配水池の拡大で対応できないのか。 答　以前、阿寒町でその方向で検討されていたが、当時、検討された土地は、職員住宅跡地だった。現在、この土地は前田一歩園が別な用途に使うことになっているので、対応可能な用地を確保できない。 <住宅都市部> 問　駐車場整備計画案が出されたが、H32年度には3800マス以上余るとされている。錦町・河畔・パステルパークを含めどう対処していくのか。 答　錦町・河畔・パステルパークは残したい。駐車場の多くは空き地で使い道がないので駐車場として使っているところで、随時、見直しをしながらすすめたい。 問　市営住宅の修繕に小規模事業者登録制度をもっと使えないか。 答　あらかじめ修理の必要なものは小規模事業者登録制度を使うよう住宅公社を指導したい。 問　市営住宅の家賃改定の影響を聞きたい。 答　引き上げになるのは18%、引き下げになるのは20%、変わらないのが61%だ。値上げ幅は100円から4300円。これを5年で値上げする。ただし2段階上がる人のなかには、最大11700円を7年で値上げする人もいる。 問　鳥取道営住宅跡地を今、購入するのはなぜか。 答　寿町に道営住宅を誘致する条件が、市が購入することだった。当面は緑地として整備したい。 問　交流プラザさいわいの耐震化の考えは。 答　耐震化するにしても多額の費用がかかるので、5、6階は撤去せざるをえない。別に大きな部屋を作ったり、耐震化して部屋を狭くすることなども考え、それでも耐震化がいいか、それとも建て替えがいいか、検討していく。 <港湾空港部> 問　港湾計画の改訂に当たって、新市長の河口橋についての考えはどうか。 答　新市長の考えは聞いていないが、市としては「削除を含めて検討する」と答弁した前市長のときと認識は変わらない。 問　西港第4埠頭の売却用地について、金属スクラップ業者との売買交渉がすすんでいたはずだが、ここに来て金属スクラップの価格が暴落しているが、変化はないか。 答　購入は大変厳しいとの話を聞いている。 問　JALの関西空港便の来年の縮小・再来年の休止が伝えられたが、見通しはどうか。 答　非常に厳しい状況だ。まずは存続をしっかり訴えていきたい。 問　釧路空港の道外路線の確保・拡大の考えはどうか。 答　観光部門などとも連携して検討したい。名古屋便の通年化を要求したい。また、かつて運行していた仙台便・福岡便についても復活に取り組みたい。 <道路河川部> 問　財政健全化策としてロードヒーティングを13箇所止めているが、せめて学校の近く、幼稚園の近くは運転すべきでないのか。 答　日当たりがよくカーブや横断歩道のないところなど、安全なところだけを選んで止めている。これ以上停止箇所をふやす考えはない。財政が好転するまではこのままでいきたい。 問　道道山花鶴丘線が完成し、道道雄別釧路線と山花で接続する。信号機の設置は予定されていないのか。 答　信号機の設置の予定は聞いていない。

石炭対策特別委員会
問　19年度の新基金の助成を受けた廃プラスチックのリサイクル業者が、予定の雇用数を確保できていない。しかも、シルバー人材センターから3人の派遣を受けている。シルバー人材センターは、高齢者の社会参加を目的としたもので、社会保険の対象ではなく、賃金もかなり低額に抑えられている。会社の直接雇用に切り替えるべきではないか。
答　議会でそうした議論があったことを会社に伝え、協議したい。
問　新市長は、産炭国高度化事業の継続と新鉱区・新坑道の開発について、どんな考えをもっているか。
答　産炭国高度化事業については、継続すべきと発言している。新鉱区の開発についての話は、聞いていない。
問　産炭国高度化事業の継続を柱に、石特をあげて要請行動に取り組むことを考えないか。
答　大変重要なことと思う。検討したい。
問　深部採炭の技術など、国際的にも高い技術力が評価されている。国際的な研究・研修機関を国の責任で、釧路市に整備するよう求める考えはないか。
答　そういう考えもあると思う。