09年2月議会
一般質問
1、市立病院の病院給食
問 病院給食に有害物質が混入したデザートが提供されたが、報道機関には公表したのか。
答 公開はしていない。
問 デザートに加工食品を使わないことが、最善の再発防止策と考えるがどうか。
答 プリンやゼリーなどを出さざるをえない。現物の安全性を確認して出す。
2、雇用対策
①失業者への緊急施策
問 派遣切り、解雇などで、ホームレスとなったままの人がたくさんいるが、帰省費の貸付、食事つき住宅の提供など、釧路市として支援できないか。
答 法律で、ホームレスの支援は当該自治体の責務とされている。
②勤労者生活資金貸付制度の条件緩和
問 勤労者生活資金貸付制度の融資限度額、返済期間、利率、保証人の取り扱いなどを緩和すべきではないか。
答 制度のあり方を含めて、見直したい。
③雇用悪化に伴う緊急施策
問 市として高卒の就職内定状況について、どんな見通しをもっているのか。
答 最終的には9割台の就職率、未就職者は20～30人ぐらいと見ている。
問 未就職者を対象に、22年度の新規採用を前倒しして実施しないか。
答 現行は定員に達しているので、中途採用はしない。
問 21年度の補正予算の作成においては、財源確保に努め、単費の事業も含め雇用創出に力を尽くすべきではないか。
答 国の様々な補助を得ることで、数倍の規模の運用ができると考えている。市民生活に大切なことを考えていきた。
3、浄水場の耐震化
問 愛国浄水場の更新計画について。市が主導的に機種を選定する担保をどうするのか。
答 コンサル、市職員の他に学識経験者による実証実験検討委員会を設置して検討する。
問 安易な民間委託はすべきではない。
答 膜ろ過で運転管理の負担が軽減されるので包括的民間委託について検討したい。
4、阿寒・音別地区の課題
問 スケートリンクの造成費について。旧釧路市内の学校には小学校36万円 中学校34.2万円が配分されているが、阿寒小学校は97,600円と格差が大きい。同一額にすべきでないか。
答 合併前の実績に沿った額だが、改めて実態を調べたい。
問 行政センターについて、十分な権限を行使できるように体制と予算を確保すべきでないか。
答 必要な予算は確保している。体制は地域の実情をふまえつつ、全体のスリム化・効率化も必要で、21年度中に検討したい。
(海光団地の建て替え)
問 5階建てにした理由のひとつは、万が一の津波の緊急避難施設ということだが、建設場所、避難備品の不足、廊下への避難など問題が多いのでないか。
答 津波の緊急施設建設を最優先に考えた。避難施設としての整備については、最善をつくしたい。
問 入居者に対する意向確約書について、入居の意向は間違いないと印鑑を押させるなど、やり方が高圧的でないか。
答 高圧的と感じられたのであれば謝りたい。
建設常任委員会
上下水道部
問 22年度から検針・窓口・収納体制を一体として民間委託する予定だが、雇用は引き継ぐとのことだが、労働条件の切り下げはないのか。
答 労働条件を引き下げないことに意を用いたい。
問 給水量が落ちているがどうしてか。
答 営業用の落ち込みが顕著だが、これは阿寒湖でホテル一軒が閉鎖したため。業務用の落ち込みも視野に入れて予算を立てている。
問 水道事業会計について、給水量が減るのに、営業費用が増えるのはなぜか。
答 薬品の使用量、電力料金の単価引き上げが大きな要因になっている。
問 工業用水道の収益的収支が赤字になるが、経営全体への影響はどうか。
答 大塚製薬に対する給水量を変更したため赤字となったが資本的収支は依然として黒字基調で、経営全体も問題はない。
問 浄水場の実証実験の予算はどのくらい見ているのか。実験で市の負担となるのはどれか。
答 今回の予算には配水池の設計予算と実証実験の「計画書」の作成費のみ計上した。実験費用は補正予算で提案したい。ケーシング型、槽浸漬型、その他の形式などを実験したいと考えており、計画書ができしだい、メーカーにヒアリングをして実験に参加しやすいようにしたい。市の負担は、凍結防止のための上屋・ポンプなどの建設費、水質データをとるための人件費などとなる。細かい負担割合については、計画書で決めたい。
問 断水リスク、汚染の可能性のない管理棟、ポンプ場などは建て替えでなく耐震補修にとどめ、更新費用を圧縮することはできないのか。
答 現行施設は手狭で、新しい機械の配置スペースはなく、工事の振動等も影響があるので、一括建て替えとした。
問 浄水場の耐震強度不足が公表されたときは、耐震補強工事は30億円、バックアップ施設も必要なので、総事業費は75億円と発表されたが、コンサルタントに検討を依頼、膜ろ過で建設費150億円となった。この間の経緯は市民に十分説明されていないと思う。専門家による市民への公開セミナー、広報くしろに特集を組むなどはできないか。
答 検討したい。
住宅都市部
問 パステルパークの利用・経営状況はどうなっているのか。
答 非常に利用が下がっていると聞いている。利用・経営状態について後日報告したい。
問 昭和土地区画整理組合の無利子貸付金返済の見通しはどうなっているか。
答 組合は保留地の25%の値引き販売と坪6千円の賦課金を徴収することを決めた。3月20日の返済期限の来るものについては8月20日までの期限延長を認めざるをえない。それまでは、差し押さえなどをする考えはない。
問 今後区画整理組合にどう指導していくか。
答 監査権は市にあるので執行状況はきちんと見ていく。組合の運営も正しく行われるよう助言したい。
問 これまでの区画整理事業について、見通しの甘さがあったのでないか。
答 当時の判断は合理的と思う。市街地の拡大を前提とした区画整理事業についてはもう認めない。
問 市営住宅の家賃値上げの影響はどうなるか。
答 法改正なので家賃値上げはやむをえない。値上げになるのは16～17%、下がるのは8割と試算している。
問 市営住宅の建設費が合併時の半分まで減ってきている。増額すべきでないか。
答 ストック活用総合計画に沿って建設をすすめている。毎年2棟ほどの建設をめどに予算化している。
問 自然環境保全事業費として開発公社から今年も5億円で音羽の土地を買うが、適正な価格か。
答 鑑定価格を基礎に1800円/㎡で購入する。
問 交流プラザさいわいについて、5・6階を撤去して耐震補強するということだが、大会議室、厨房・レストランなどは配置できるのか。
答 ２階から４階は現状のレイアウト通り。1階に大会議室を配置することはできない。
問 住宅耐震改修事業が使われていない。個別に対象家庭に通知するなど周知に努力してもらいたい。また、リフォーム助成を創設することはできないか。
答 説明会などに努力してきた。リフォーム助成はできない。
問 錦町・河畔の駐車場の使用料が減っているがどうするか。
答 定期券利用が大きく減っている。定期の利用増に向けて、官庁・事業所などを訪問したい。
問 旧旭小学校跡地の用途変更はどう考えているか。
答 第2種住宅専用地域あるいは準住居地域などへの変更を検討したい。1000㎡未満の遊技場、ホテル、小規模劇場など建設可能となる。
港湾空港部
問 島防波堤の予算が大きく減ったのはなぜか。
答 1650メートルまで整備が終わり、今後は藻場の造成に力点が移るため、工事費が減った。今後も同様な見込みだ。
問 新西防波堤の建設工事の負担は今後どうなるか。
答 工事の年度割は決まっていないが、耐震岸壁後は新西防波堤の建設にかなりのウエイトがかかることになる。
問 荷役機械使用料は、前年並で予算化されているが、不況で落ち込むことはないのか。
答 現状では下がるとも上がるとも申し上げられない。
問 21年度の土地売却の見通しはリサイクル関連会社も含めてどうか。
答 リサイクル業者との協議は続けているが、いますぐ売却という話ではない。他に売却話はない。
問 ガントリークレーン使用料が1機1時間、46,500円と提案されているが、採算はどうか。
答 港湾協会の試算のコンテナ取扱量を前提にすると、16年で単年度黒字になり、25年で累積赤字を解消できる見込み。
問 ピーク時2300万トン(H10-11)と比べれば500万トン以上貨物量が減っている。港湾計画の策定過程で、今後の貨物量の推計はいつごろ明らかになるか。
答 20年の物流動態調査を21年度に検討、素案を作成し、長期構想検討委員会でも3年ぐらい検討しないと、将来の貨物量は推計できない。
問 国直轄工事負担金に対して、どう考えるか。
答 市の負担は少なければそのほうが良いのは当然だが、受益と負担という考えに立てば一定の負担金はしかたない。霞ヶ関が予算配分を全部決めるというのでは自治体の意見は反映されず、それぞれの自治体が負担金という形で努力するのは良いと思う。
道路河川部
問 ツルツル路面対策にもっと予算を上積みして、広範囲に砂・塩カルの散布をすべきではないか。
答 砂・塩カルの散布、ロードヒーティング、融雪剤の散布など、財政の面では現状の枠組みの中で、今後とも対応したい。市民に砂・塩カルなども配布しており、すべての路線を市が行うことにはならない。
問 排雪についても一定の基準をつくって、徹底して行ったらどうか。
答 重要排雪路線を決めるなどして、次回の除雪の際に支障になる場合などに排雪している。基準を決めて排雪するすることは、豪雪地帯ではないので考えていない。
問 私道舗装整備費補助金が毎年150千円予算化されているが利用はどうか。
答 毎年2件程度の申し込みで、大きく使い残している。
問 芦野と美原の間の道路用地について、道路計画をやめて緑地として整備できないか。
答 都市計画道路として位置づけられている土地なので道路として整備したい。市民のコンセンサスもあると考える。環状線の整備として要望しているので、この区間のみ道路として整備しないとはならない。
問 上記の土地について、道路整備が始まるまでの間、景観上・防犯上の問題もあるので適切に管理すべきではないのか。
答 市の「空き地管理要綱」に基づいて、適切に管理するよう地権者の土地開発公社に要請したい。
問 愛国北園通と環状通の橋2本が新釧路川に予定されているが、見通しはどうか。
答 計画をたてた時と比べ交通量が大きく減り、現状では橋は一本で十分な交通量になっている。市の重点要望にも盛り込んでおり、道としても検討している。
石炭対策特別委員会
問 旧基金を冬季国体の開催負担金に活用したのはなぜか。
答 事業の選定は企画財政部で行ったもの。スポーツイベントとして補助用件に合致しているので支出した。
(私は、国体の負担金については、基金によらず一般会計が独自に負担すべきだと主張しました)
問 ベトナムへの訪問事業について、参加者、経費、一人当たりの旅費、日程はどうなっているか。
答 日程は6月初旬で調整中。参加者は市長、議長、石特委員9名全員、職員1名で456.6千円、一人当たり33.5千円を予算計上した。
(私は、高度化事業継続のためベトナムを訪問することは必要なことと考えるが、石特委員全員の派遣は過剰な支出である。議長・石特委員長の2名を議会の代表とすべきと主張しました。)