2012年６月議会
一般質問
１ 放射能問題
(1)震災がれき
問 震災がれきの広域処理を受け入れる条件は存在せず、釧路市は受け入れないという姿勢を引き続き堅持すべきではないか。
答 環境省のガイドラインは放射能に汚染されたがれきを前提としており、市民の健康への影響の他、水産・酪農への風評被害は絶対に避けるべきで、汚染の可能性のあるがれきは受け入れられない。
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(2)学校給食の放射能検査 問 学校給食の食材の放射能検査について、公的機関の認証やメンテナンスはどうなっているか。 答 厚労省が定めた標準線源で年一回検査する必要があり、一回１５万円程度の費用がかかる。 問 一年トータルではどのくらい測定回数を考えているのか。機械にも余裕があると思うので、それ以外の食材検査も検討せよ。 答 昨年は17都県の野菜は187回あった。おそらく回数はこのくらいになる。それ以外の食材検査は考えていない。 問 ５月の学校給食の食材に１７都県の野菜があった。産地を変えるべきではなかったのか。 答 安全な食材であり問題はない。 (3)中古車の放射能汚染 問 放射性物質に汚染された中古車が見つかったことで不安が広がっている。現況はどうか。 答 業界団体が労働者の安全確保のため自主的な検査を行い道内132台、釧路港で12台見つかった。 問 検査体制の構築、国としての規制値の設定、業界への指導などを国に求めるべき。 答 国の責任でしっかり対応するよう求めていく。 |
２、市立阿寒病院
問 市は国・道へ、介護療養病床を民間に移管することが可能かどうか照会したが、結果はどうだったか。
答 4月18日に北海道より「認められない」との回答が来た。
問 今後の市立阿寒病院のあり方をどう検討していくのか。民営化は選択肢とすべきではないと思うがどうか。
答 現状の規模での民営化は白紙にもどしたもので、それ以外は全て検討の対象としていく。介護療養病床については、継続するのであれば民営化はできない。
問 看護師・介護職員の欠員はどうするのか。
答 1名を新規採用した。今後も順次補充する。
問 検討委員会について、いったん解散して人選をしなおすべきでないか。公募もするべきでないか。
答 新たに設置しなおすことは考えていない。
３、ＭＯＯと鳥取温水プールの間のシャトルバス
問 ＭＯＯと鳥取温水プールの間のシャトルバスの利用者が非常に少ない。現状をどう評価しているのか。
答 鳥取プールに集約するにはバスの便が悪いというのが障害と認識していた。緩和策としては一定の効果を果していると考えている。６−８月は午後のみの運行となるので様子を見たい。
４、大雨被害
問 中央３丁目の樋門のところに常設の小型ポンプを設置せよ。
答 道は阿寒川の河道拡幅工事をしており、その効果が出てくると考えられる。当面は仮設ポンプで対応したい。
問 道道のサイクリングロードと市道東舌辛道路の法面の補修はどうなっているか。
答 サイクリングロードについては道は早期の復旧を目指している。東舌辛道路の乗り面は７月第３週に国の災害査定を受けて、復旧工事をしたい。
５、防災
問 避難機能を備えた市営住宅を大楽毛南地域に整備せよ。
答 国、道から公共施設の整備方針が示されておらず、現状では公住整備は難しい。
経済建設常任委員会の審議
<上下水道部>
■愛国浄水場更新事業の追加実験
問 愛国浄水場更新事業の追加実験について、おおむね水質基準はクリアされているが、濁度は目標値に届かず、TOCについては愛国浄水場を下回ったケースもある。どう評価しているのか。
答 民間機関に検査を委託しているが濁度については測定限界値が0.1未満であり、目標値は到達していると考えている。TOCは目標値に達している。総トリハロメタンは目標値を超えたケースもあるが、融雪期の対応で、臭気等を優先したためだ。
問 追加実験でのろ過速度の違いについて、どう考えているのか。
答 A社は370-2,000m/日、B社は300-400m/日で実験している。A社はろ過速度を上げてマンガン処理の上限値を求めようとしたもので、B社はより安定した水処理を求めたものだ。
問 この追加実験も含め、専門家の判断のポイントはどうなるか。
答 これまでの実験でマンガン処理については融雪期も含め大丈夫と判断している。今後は適切なろ過速度の決定、それに伴い施設規模も決まってくる。
■水道料金の減免制度
問 昨年の大震災のとき、災害を原因とした水道料金の減免が行われているのか。
答 減免は行われていない。減免ではなく、異常水量認定基準に基づき、減量という手法で行った。
問 条例や施行規則では、認定水量を採用する時として、メーターの故障、漏水などを定めているが、災害時に適用することを定めていない。しかし、異常水量認定には災害時に減量できることを定めている。双方の間に齟齬があるので、整備すべきではないか。
答 八戸市や仙台市などでは、今回の災害について減量という形で対応しているので、今後は災害に対応できるよう施行規程等を整理したい。
問 災害時の水道料金の減免について、内規等を整備すべきでないか。
答 著しい被害を受けた場合は減免できることになっているが、適用基準を定めたものはない。今後、他都市の事案を調査した上で検討したい。将来的に制約を受けることのないよう、また柔軟に対応できるよう参考事例として整理したい。
問 減免制度の市民周知をどう考えているか。
答 市の広報やホームページでお知らせしたい。
問 減免の財源については、一般会計から補てんすべきではないか。
答 減免に伴う減収分は、水道事業が担うことになっている。
■給水停止について
問 寝たきりのお年寄りや障がい者の有無などについて、給水停止の際に確認しているのか。
答 世帯構成以外はシステム上把握できない。電話しても訪問しても接触できず、把握できない場合もある。
<水産港湾空港部>
■釧路空港のあり方の検討
問 法改正はどうなっているか。なぜ、釧路空港一港だけで民営化を検討することにしたのか。
答 国の方針はまだ決まっていない。夏ごろに示される。釧路空港単独での民営化の検討は、空港の必要性、釧路空港独自での集客、コスト削減などを示す必要があると判断して検討することにした。
問 国にしっかり責任を持って運営してもらうべきではないのか。
答 国に対する制度要求も含めて検討している。
問 駐車場の無料化は検討しないのか。
答 国の方針が示されないとわからないが、ありうると考えている。
■国際バルク戦略港湾
問 24年度の国の予算の中で、釧路港の国際バルク戦略港湾にかかる予算はどうなっているか。
答 費用対効果の算出の仕方とコスト構造、複数港寄りの考え方について財務省から指摘があり、国際バルク戦略港湾全体について、国は調査中であり、この中間報告が7月に示されるので、その動向に注視して予算要求に取り組む。
問 概算要求から本予算への課題について、国とどう協議しているのか。
答 複数港寄りについては計画書のなかで連携港湾との連携について整理している。コスト構造分析については、国が委託しており、その結果は注視したい。さらに推進会議でも協議していく。
問 円高の影響もあり、輸入飼料に頼った酪農は高コスト体質となっている。草地酪農が見直されていると思うがどうか。
答 現実には輸入トウモロコシに依存しており、物流コストを低減し安価な飼料を背後圏に提供する役割は変わっていない。
■その他
問 HACの道の改革案が示されたが、今回の案でも年間1億円赤字になる。経営が悪化すると釧路便の休止の心配も出てくる。どう考えているか。
答 検討委員会のたびに説明を受けている。その際には、市の意見を言っていく。安定的でコストにも配慮した事業運営が市の支援の前提である。
問 中国船のアンカーなどの処理について、和解したが、埠頭などの損傷はなかったのか。
答 一部損傷したが、その補修費も含めて補正予算に盛り込んだ。
<都市整備部>
■市営住宅
問 市営住宅の入居倍率はどう推移しているか。また、中部地域の市営住宅が入居募集停止になることから、どんな見通しを持っているか。
答 ２２年度は１２２６件の申し込みで１７０件の入居。この間は入居率は13−14%で推移している。募集停止の影響はまだ分からない。
問 美原・芦野・武佐の空き家を修繕して、供給できる戸数を増やすべきでないか。
答 修繕できる部屋は高層階が多く、斡旋しても入居につながらないことが多い。公募の状況を見ながら希望者のニーズを把握して対応したい。
問 新川の市営住宅の耐震工事進んでいるが、ベランダ側から日が入らなくなって湿気がたまるとの声も聞く。どうにかならないか。
答 これまではベランダ側と廊下側の両方にはりと柱を入れて補強したが、より住環境に配慮して、これから工事する棟は、廊下側のみ補強する耐震工法にする。
■老朽家屋の解体
問 放置されている老朽家屋の解体について、他市では解体費用を助成する自治体も生まれているが、市はどんな考えを持っているか。
答 老朽家屋は通報を受けた場合に現地確認をし、所有者に注意喚起している。解体費用の助成は考えていない。
問 解体の強制執行は難しいと思うが、所有者に市の側から撤去をお願いすることはできないか。
答 通報のあった老朽家屋は３９件、そのうち８件が解体された。２６件は指導している。所有者不明が５件あり、うち４件は倒壊の危険がある。今後の対応を検討したい。
■その他
問 5/4の降雨で阿寒川が阿寒町旭町３丁目で増水、国道のふちまで水が来たが氾濫の危険は無かったのか。
答 道の管理地であり、阿寒川の河川敷用地になっているところ。氾濫の危険はなかった。阿寒川の河道の拡張工事をしている。
<産業振興部>
■フィットネスセンター
問 議会冒頭の市政報告で、市長は鳥取温水プールの調整板の設置は５月末に完了したと報告したが、実際は6/4に設置されている。事実と異なった報告になったのはなぜか。
答 当初、所管からは5月末で終わると聞いていた。市政報告の段階で調整を欠き、結果として不手際となった。お詫びしたい。
問 シャトルバスについて。一回当たり3人程度の乗車で運行費用を考えるとタクシーの方が安価でないか。見直すべきでないか。
答 これからは午前中は学校のブール授業が入るので、午前に利用していた人が午後に移ることも予想される。今後の利用を見ながら検討したい。
問 シャトルバスの利用者について、どう見込んでいたのか。
答 会員６８０人に対して希望を確認し６６人にシャトルバスのパス券を交付している。
問 政策判断が問われる事態になっている。フィットネスの会員しか乗れない、ピストン運行しかしないなどの点は、見直すべきでないか。
答 激変緩和措置であり、実施は必要と考える。今後の動向を見たい。シャトルバスは一年限定であり一定のバランスは取れている。
■阿寒町での森林整備/阿寒町森林組合の不正経理問題
問 今年度の阿寒町の森林整備は弟子屈町森林組合が行うことになったが、弟子屈町森林組合に加入した人は何人いるのか。
答 弟子屈町森林組合に加入しなくても森林整備は行うことになったので、現時点では新規に加入した人はいない。
問 次年度以降の森林経営計画を立てないと補助金を受けられなくなるが、どんな見通しか。
答 これについても弟子屈町森林組合が担うが、組合に加入しなくても計画をつくることにした。
問 阿寒町森林組合が、総会も説明会もこの間、開いていないというのはなぜか。
答 簿外の手形による資金繰りがあり、中身の把握が進んでいない。6/1に道から総会未開催を厳重注意された。決算を固めなければ説明会もできない。
問 ここ数ヶ月で事態の解明は進んでいないのか。
答 5/28に組合の役員に対して、決算と総会開催を急ぐよう話をしたが、進展していない。道とも連携して市としても努力したい。
■阿寒町観光振興公社
問 公社が取り組んだ「ふるさと雇用」の成果を聞きたい。
答 宿泊研修で市内2校、白糠1校の小学校の利用が予定されている。修学旅行の弁当の受注も受けた。
問 この事業で、ふるさと雇用終了後に継続して公社に採用されたのは何人か。
答 正職員4人、臨時2人が継続雇用された。
問 市役所職員OBが緊急雇用で採用され、その後も臨時職員として継続雇用されたのはなぜか。
答 緊急雇用で市役所OBひとりを採用しているが、チーフ的な役割として採用した。
問 市が1／2以上出資している会社でもあり、緊急雇用後に市役所OBを公募もせずに継続雇用することは疑問がある。職安に公募する等、透明性のあるものに改善すべきではないか。
答 今後、公社の採用に当たっては適切な面接と試験により採用したい。緊急雇用については職安を通して採用しており、退職公務員の採用を禁じておらず、他に希望者が無ければ採用することになる。
■その他
問 王子製紙の事業構造の転換について、どのくらいの人員に影響があるのか。
答 王子製紙、関連会社あわせて３５０名のう、新聞紙の業務は１１３名だが、嘱託、臨時については聞いていいない。