2019.10.3 総務文教常任委員会の視察
2、西条市（愛媛県）の合宿都市構想

西条市市役所		合宿都市構想について担当者から説明を受ける	西条市の地図。中央部の海沿いに西条運動公園があり、西部の海岸部に旧東予市の東予運動公園がある。東予運動公園には雨天でも使えるビバ・スポルティアSAIJOがある。また石鎚山のふもとには石鎚クライミングパークＳＡＩＪＯがある。。

●西条市は「合宿都市構想」を宣言し、積極的にスポーツ合宿の誘致に取り組んでいる。Ｈ30の合宿誘致は陸上5団体、野球33団体、サッカー17団体など、全体で69団体2770人(延べ人数12337人)が合宿しており、20年と比べると40団体、延べ人数6862人が増えている。クライミング競技やアメフトなど゜、新しい種目の合宿も増えている。
●これらの合宿誘致を支えているのは豊富なスポーツ施設である。合併により、旧西条市、旧東予市のそれぞれの運動公園を擁しており、体育館6、格技場4、プール3、陸上競技場2、天然芝の球技場10、野球場2、テニスコート6施設がある。このほかに愛媛国体をきっかけに、クライングスポーツの施設を整備（石鎚クライミングパークＳＡＩＪＯ)、リード・ボルダリング・スピードの3種目が実施可能で、同様の施設は全国に3施設しかない。また、晴天が多い瀬戸内の気候ではあるが、雨天の時に合宿メニューがこなせないこともあることから、ビバ・スポルティアＳＡＩＪＯ(グランド面積7200㎡)という屋内運動場を整備した。この施設の建設費はウワモノだけで16億円。
●こうしたスポーツ施設とともに、市内のホテルなどが合宿向けの宿泊プランを安価で提供するなどして、合宿誘致を進めている。宿泊施設の収容人数は余裕がある。合宿の宿泊施設については、市内のホテルを基本としており、市として特別に、合宿所などは設置していない。
●他市と比べるとスポーツ施設の使用料は安い。なかには１/3の施設も。スポーツ合宿に伴う合宿の送迎をした宿泊施設に対して、補助金も交付している。
●合宿誘致において重視していてることは、その団体と信頼関係を築くこと。担当者が頻繁に連絡を取り合ったり、大会参加が決まるとお祝いをしたり、応援に駆け付けたりしている。こうしたことで信頼関係を築き、繰り返し西条市で合宿してもらうよう心を砕いている。