（本会議での一般質問）
１、後期高齢者医療制度
問 後期高齢者医療制度の該当者でない184人の方に、保険料を年金から天引きする旨の通知を出したが、実際に天引きしたのは何人か。
答 すでに死亡された方３４人、転居済みの方２８人、生活保護に移られた方１１人の合計８３人から天引きした。
問 土日にも、後期高齢者医療制度について、電話相談をすべきではないか。
答 今、市民からの問い合わせは落ち着いており、土日の相談をする予定はない。
問 後期高齢者診療料(包括払い制度)について、阿寒病院、音別診療所はどうするのか。また、市内の医療機関でその動きはあるのか。
答 今は採用していない。導入の是非を検討したい。市内の医療機関については、医師会も把握できていない。
２、高校の間口問題
問 釧路学区の間口の増減について、来春、湖陵・東・商業・工業で各１減、翌年はこの４つを全て元に戻し、2011年度には、改めて、４校に加え江南を各１減とする考えが示されました。こうしたやり方には賛成できないと、道教委に申し入れるべき。
答 生徒や学校に混乱をもたらさないよう要望したい。
問 阿寒高校の存続について、市長はどう考えるか。
答 合併時から存続活動を続けている。市の重要懸案事項として存続を訴えている。
３、委託現場の労働環境
問 委託をしている全ての事業者に対して、労働者の勤務時間の管理、残業代の支払いの有無を調査せよ。
答 まず、労働基準監督署が対応すべきものだが、著しい違反事例は発注者として対応・指導する。
４、市役所改革
問 職員の旅費に関して、宿泊費については実費支給に変更するべき。
答 実額方式に変更するには事務処理が複雑となるのでできない。
問 市長の海外旅費は、副大臣に準じるとなっているが、改めるべきではないか。
答 ほとんどパック料金で支払い、可能な限り安い旅費に心がけている。
問 福利厚生会の運営している売店・食堂などについて、福利厚生会の持ち出しで運営しているのはなぜか。
答 利便性の確保のため、福利厚生会の負担が必要となっている。
＜建設常任委員会＞・・今年度から、土木港湾部が港湾空港部と道路河川部に再編されました。
●上下水道部の審議
浄水場の耐震化について１１のプランが示されていますが、そのひとつひとつについて、疑問点、課題について詳細な質問をしました。そのうえで、次の質問をしました。
問 浄水場の耐震化について、工費、工事中の万が一のリスク、水質、その後の運転管理など、検討すべき項目は４つあると思うが、とくに重視すべき点があるのか。
答 「安定・安心・安全」を基本として考えたい。
問 浄水場の民間委託について、釧路市のような規模のところで全面委託しているところはあるのか。
答 釧路の規模のところで、安定的にやっているところはない。
問 なぜ、民間委託が普及しないのか。
答 法改正で民間委託が可能となったが、本来は小さな浄水場の技術者不足のためだったが、小さな浄水場では企業のメリットも少なく普及していない。
問 万が一、委託事業者が破綻した場合、浄水場の運転は大丈夫なのか。
答 委託事業者に水道技術管理者を置くことが義務付けられ、企業の側が運転・水質を一元管理することになる。民間委託をしたら市から技術者がいなくなるので、企業の側の経営・運転に関する情報開示が大事だ。
問 阿寒湖浄水場の耐震化について、膜ろ過を採用せず、配水池を拡張することで、現行の薬品の少ないろ過方式を続けられないか。
答 理論的には配水池の拡大で対応できないわけではないが、原水の変動があっても水処理できることを考え、膜ろ過の導入が検討されている。
●住宅都市部の審査
問 無料耐震診断の申し込みが少ないが、1981年以前の建物の所有者に「無料耐震診断・耐震改修助成制度」の中身を知らせるチラシ・パンフ等を送付したらどうか。
答 住民説明会、広報、ホームページで周知をはかりたい。
問 市営住宅の建て替えについて、24年度・川北、25年度・ 鳥取団地の建て替えが示されたが、前倒しできないか。
答 釧路・阿寒・音別の団地戸数にあわせて、開始年度を割り振っている。現在の団地では戸数が不足するので、川北マックスバリュー脇、新富士道営住宅向かいの空き地にも、一定数を建てたい。
問 海光団地に、大雨のときに排水がうまくできない団地があるが、どうするか。
答 住民要望を聞いて対応したい。
問 借り上げ公営住宅の入居はどうなるか。
答 今年１１月募集で来年４月入居となる。抽選で入居者を決める。
●港湾空港部の審議
問 貯木場を縮小するが、造成される用地はどうなるのか。
答 13haほどの都市機能用地が生まれる。釧路町との間で土地利用を決め、都市計画の変更などの手続きがあるが、商業地に期待されている。
問 2008年度の客船は07年実績と比べ１隻減の予定であり、貨物量も2007年の速報値で前年比４％減（1843万トン）となった。2700万トンという港湾計画の目標値をどうするか。
答 2700万トンは当時の経済情勢もあり、実現は難しい。さまざまな増加政策を取りつつも、次の計画では適正な目標値を定めたい。
問 貨物量が減少傾向となった以上、港湾計画の見直しでは、第４埠頭の西半分、第５埠頭、第２埠頭の−１４岸壁は白紙に戻すべき。
答 将来予測はまだ立てておらず、しっかり検証したい。しかし、第４埠頭については中途半端なので、これはやらないといけない。第５埠頭については、使わないものをつくるつもりはないが、可能性をいまから摘み取る必要はなく、次期計画にも盛り込みたい。
問 新西防波堤については、次期港湾計画のなかで、場所を考えるべき。
答 今の計画の場所で1800mが必要と考えている。
問 港湾の建設費用・管理費18.6億円と港湾利用業者の税収・補助金・港湾の交付税・施設運営収入の合計34.2億円を比べ、税収などが多いからと言って、黒字と考えるのは論理の飛躍ではないか。（これらの企業は、道路も利用すれば公園も利用する。それを無視して、港湾の経費と比べるのは間違いでは）
答 港湾建設に相当の投資がかかることを市民にわかりやすく提示したものと思っている。
●道路河川部の審議
問 阿寒町富士見橋付近に建設中の舌辛川の新護岸が、先月の大雨で大半が土砂に埋まってしまっているが、どうするのか。
答 5/20の大雨で阿寒川が増水、舌辛川に逆流し、土砂が堆積したもの。これまで堆積していた土砂と含め撤去する。土現は、河川の流域の断面調査を手がけており、それが分かり次第、河川改修など、対応策を道に強く要望したい。
問 阿寒や音別の旧町道の草刈は例年通り行われるのか。
答 従来どおり行う。阿寒はすでに始めており、音別は７月上旬発注する。
（石炭対策特別委員会）
問 採炭可能量は、かぎりがあるとのことだったが、それにつけても一定の範囲はあると思う。また、大きな投資をせずとも、採炭可能量を幾分かでもふやせるエリアはないのか。
答 採炭可能量は２５０万トンとしか聞いていない。
問 産炭国高度化事業の継続は、来年が山場であり、議会を挙げての要請など取り組みを強化すべき。
答 来年継続できるかどうかが、大事だと考えている。
問 新産業創造等事業助成事業について、今年の事業認可はどうなるか。
答 申請が３件、ほかに問い合わせもあり、１１〜１２月に決定の運び。
問 昨年、新産業の助成金を受けた企業の雇用拡大はどうなっているか。
答 事業は順調と聞いている。雇用については調査する。
問 炭鉱存続に関する市政の基本的な認識が変わったのか。
答 ひとつのキーポイントを迎えた。原油高騰などの予想を上回る変化もあり、技術移転計画の継続と新しい鉱区の可能性をさぐるという短期・長期の目標もはっきりした。